2026年9月12日(土)・13日(日)に長崎県立大学シーボルト校で開催する第15回社会情報学会大会について、基調講演・シンポジウムおよび大会終了後のエクスカーションの概要をお知らせします。
基調講演・シンポジウム概要
開催日時
2026年9月12日(土)
基調講演 13:35~14:35
シンポジウム 14:50~16:50
会場
長崎県立大学シーボルト校
〒851-2195 長崎県西彼杵郡長与町まなび野1-1-1
テーマ
「地域(場所)性の社会情報学―情報は地域(場)に宿る ~地域における記憶の「継承」から再構築「復元」へ」
開催趣旨
グローバル化の進展は、均質化した汎用技術(General-purpose technology: GPT)としての情報通信技術の発達により助長されながらも、地域固有性(inherence)を強調するナショナリズムやローカリズムの対抗を受け、ネット空間におけるフィルターバブルやエコーチェンバーにより、分断と対立を煽り、紛争や抑圧をもたらしてもいる。
昨年の2025年は戦後80年、長崎においては被爆80年の年を迎え、「ながさきピース文化祭」(文化庁主催)が長崎県下の市町で様々なイベントが行われる中で、戦中の記憶をとどめる人も数を減らし、「記憶の継承」が喫緊の課題ともなっている。人類は記憶を「記録」する媒介するメディアを開発し、「記憶」を再構築する術を手に入れてきた。その一方で、ヴァーチャル空間の拡大とともにリアルな空間における実感が薄れゆく中で、その記録は背景や文脈を得て、個々の記憶として再構築されるものであり、その意味において記録の「場所性」が重要な役割を担うことにもなる。
このような観点から、この九州は長崎の地において、地域という「場所性」を鑑みながら、個々人の記憶をいかにして共有し、「記録」から「記憶」を再構築すべきか、医師であり、被爆者でもあり、平和活動にも積極的に取り組む朝長万左男(長崎大学RECNA客員教授)先生をお招きし、本大会テーマ「地域(場所)性の社会情報学―情報は地域(場)に宿る~地域における記憶の「継承」から再構築へ」と題し、社会情報学における情報の「場所性」と「記憶」に係る示唆を得る機会としたい。
また、基調講演に続くシンポジウムでは、「地域の<記憶と記録>、その<場所性>」と題して、地域における記憶の「継承」から再構築へ向け、記憶の「共有」から「継承」、そして「復元」期における地域の記憶基盤について、地域のアーカイブや市民のメディア表現に関わる研究から紐解いていく。具体的には、さまざまな地域の記憶が多様なメディアにおいていかに記録し記憶されてきたのか(水島久光)、地域に関わる記憶と記録を公共財としてどのように継承し活用してきたのか(松本圭二)、「市民の記憶」をいかにアーカイブとして表現していくことができるのか(松本篤)、さらに、地域の記憶がいかに市民や若者により再構成され語り直されてきたのか(土屋祐子)を問うことで、記憶の「場所性」について再考を行っていく。
プログラム(敬称略)
13:30 開会挨拶
浅田 和伸(長崎県立大学 学長)
13:35 基調講演
朝長 万左男(長崎大学RECNA客員教授)
「核廃絶を訴える旅路から~被爆地・長崎から原爆誕生の地・ロスアラモスへ」(仮)
14:50~16:50 シンポジウム
ショートプレゼンテーションおよびディスカッション TBA
パネリスト
- 水島 久光(東海大学)
- 松本 篤(NPO法人 記録と表現とメディアのための組織)
- 土屋 祐子(桃山学院大学)
- 松本 圭二(福岡市総合図書館)
モデレーター
- 北村 順生(立命館大学)
16:50 閉会挨拶
伊藤 賢一(社会情報学会(SSI)理事長/群馬大学 情報学部 教授)
※本基調講演およびシンポジウムは、YouTubeチャンネルでライブ配信する予定です。
※基調講演およびシンポジウムの参加費は無料です。
主催
一般社団法人 社会情報学会
共催
長崎県立大学(学長裁量教育研究プロジェクト「東アジアにおける長崎と平和学」)
エクスカーションのご案内
大会終了後の9月14日(月)・15日(火)に、希望者を対象としたエクスカーションを予定しています。
- ショートプラン:長崎市内で完結する日帰りプラン
- ロングプラン:五島・福江島を訪問する1泊2日のプラン
実施内容、行程、費用、予約方法等の詳細は、大会特設サイト(AWARD)にログイン後、登録ユーザー向けのお知らせをご確認ください。
皆様のご参加をお待ちしております。

