本コラム「社会情報学への招待」では、優れて包摂的、多層的、複合的であり、研究教育活動が多様化している「社会情報(学)」に関連した学術研究教育に取り組まれている先生方に、「社会情報(学)」概念・領域の意義、魅力、今後の展望などについて、エッセイをご執筆いただき、学会員はじめ、社会情報学分野に関心を持たれている方々と共有していくことができればと考えております。不定期の更新となりますが、何卒よろしくお願いいたします。
中央大学文学部社会情報学専攻の三十余年
中央大学文学部社会情報学専攻 辻 泉 *(編集注記)本稿は、2023学会大会WS「社会情報サミット」でご報告いただいた、社会情報学領域の制度化に関連し、1990年に「文学部社会情報学コース」が開設され、日本における社会情報学制度化の先駆であ...
「情報環境激変」雑感
東京大学名誉教授 橋元良明 私の研究歴において、ケーブルテレビの発展にはじまり、ケータイ、インターネットの普及と,絶えず「情報環境の激変期」と言われ続けてきた。その恩恵でこれまで禄を食んで来られたところもあるが、年々老化が進み、いよいよそ...
社会情報を活用した課題解決志向の学際的な学び
目白大学社会学部社会情報学科 内田康人 *(編集注記)本稿は、2023学会大会WS「社会情報サミット」でご報告いただいた、社会情報領域における教育実践について、目白大学社会学部における教育カリキュラムのコンセプトと取り組みを、「社会情報学へ...
共生社会に資する社会情報学を目指して
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 細野 繁 *(編集注記)本稿は、2023学会大会WS「社会情報サミット」でご報告いただいた、社会情報領域における教育実践について、2024年度「社会情報専攻」を開設された東京工科大学コンピュータサイ...
社会情報学がもたらす善き転回のために
東京大学名誉教授 西垣通 近ごろ気になって仕方がないことがある。生成AI(人工知能)がもたらす「情報学的転回(Informatic Turn)」の行方だ。生成AIが経済成長の立役者になるという礼賛の声とうらはらに、下手をすると、このまま世...
社会情報学の魅力
立教大学社会学部 木村忠正 SSI初代会長の伊藤守先生は、SSI発足時に、多くの会員が分担執筆し、西垣通先生と伊藤先生で編纂された『よくわかる社会情報学』(2015、ミネルヴァ書房)において、「社会情報学」という学術領域を、次のように規定...