平成17323

 

日本社会情報学会  会長   太田敏澄

企画委員会    委員長   福田 豊

常任理事 情報政策研究会担当 前田隆正

 

日本社会情報学会 第98回定例研究会・平成17年度第4回情報政策研究会合同シンポジウム開催

 

日本社会情報学会企画委員会・定例研究会と情報政策研究会は、共通のテーマである地域情報化について、これまでの研究成果を集約し新たな展望を切り開くための研究会およびシンポジウムを開催します。今回はその趣旨を活かすよう一般にも公開し、学術の振興と学会活動の活性化のために貢献します。

詳細は下記のとおりです。参加は事前申込が必要です。返信のない場合は、定員内とご了承ください

 

                      記

日 時  515日(日) 13:00-17:00

会 場  全国町村会館(http://www.zck.or.jp/kaikan/access/index.htm

     有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町駅」3番出口徒歩1分
     丸の内線・銀座線「赤坂見附駅」徒歩5分

定 員  60名(要事前申込・当日参加不可)

参加費  無料

会員優先申込締切日 414日(金)

一般申込締切日   512日(

主 催  日本社会情報学会

協 賛  情報通信月間推進協議会

世話人  日本社会情報学会企画委員会委員長 福田 豊(電気通信大学)

     日本社会情報学会情報政策研究会  前田 隆正

(「あすのまち・三鷹」推進協議会)

テーマ  「多層化するITのインパクトとコミュニティ」

プログラム

総合司会 山村 俊弘(日本アプライドリサーチ研究所)

13:00  開会・会長挨拶 

太田 敏澄 (電気通信大学)

13:00  研究発表1 「を創るJクラブのネットワークポテンシャル」

〜FC東京を事例として〜

久保田 淳(FC東京)

13:30  研究発表2  「ユビキタス地域社会における電子自治体の機能と役割」

     小林 隆(東海大学/慶應義塾大学SFC

14:00    研究発表3  「インテリジェント・コミュニティ創成のための戦略デザイン」

     前田 隆正(「あすのまち・三鷹」推進協議会/三鷹市情報政策コーディネータ)

14:30   研究発表4  「テクノソシオパラダイムの生成−iコミュニティの展望−」

     福田 豊(電気通信大学)

15:00  シンポジウム

コーディネータ  小林宏一 東洋大学

パネリスト  伊藤 達也  内閣府特命大臣(金融)

       福田 豊   電気通信大学

       前田 隆正 「あすのまち・三鷹」推進協議会

       小林 隆   東海大学/慶應義塾大学SFC

       田中 秀幸  東京大学

17:00  閉会

申込・問合せ: e-mailまたはファックスで氏名、所属、連絡先を明記のうえお申込ください。

日本社会情報学会事務局 TEL/FAX: 0422-40-2062   e-mail jasi@jade.dti.ne.jp


     研究発表要旨 ■

 

◎ 研究発表1 「を創るJクラブのネットワークポテンシャル」

〜FC東京を事例として〜

FC東京 コミュニティアフェアーズ マネジャー 久保田 淳

FC東京はサッカー競技を通して、様々な組織、個人と関係を構築している。それは新たなコミュニティの創生活動ともいえる。その特徴は、ITを積極的に活用した双方向コミュニケーションによる「情緒的信頼」の創造とそれを基盤とした新たな関係性(コミュニティ・リソース)の形成である。サッカーというスポーツの特性と、そのネットワークポテンシャルに着目し、コミュニティのITに支援された未来形について考察する。

 

◎ 研究発表2  「ユビキタス地域社会における電子自治体の機能と役割」

     小林 隆(東海大学/慶應義塾大学SFC

 大型計算機を核とした集権的ネットワークは、PCをサーバとした分散的ネットワークへと変化し、さらに携帯端末、携帯電話、ICチップといった超ミクロな端末への情報蓄積と管理がなされつつある。集権から分権への流れは、自治の現場においてもみられ、行政事務の効率化から住民参画による自己統治へと地域情報化の焦点は移動しつつある。ユビキタス環境下のコミュニティを起点とした電子自治体の機能と役割について提起してみたい。

 

◎ 研究発表3  「インテリジェント・コミュニティ創成のための戦略デザイン」

前田 隆正(「あすのまち・三鷹」推進協議会/三鷹市情報政策コーディネータ)

平成10年、三鷹市は“SOHO CITYみたか”を宣言、以来SOHOの集積を図ってきているが、SOHOで起業するその殆どがITにからんだコミュニティビジネスである。IT化は民間の産業界から始まって、公共の政府・省庁・自治体へ拡がり、今日ではコミュニティを巻き込んだ進展を見せている。三鷹市のインテリジェントコミュニティの創成では、民(市民)学(大学・研究所・知見者)産(民間企業など)公(市役所)の協働での活動が活発である。

 

◎ 研究発表4  「テクノソシオパラダイムの生成−iコミュニティの展望−」

     福田 豊(電気通信大学)

ITは進化の第4フェーズに至ってコミュニケーション技術としての側面を強め、情報化の新たな領域を形成し始めている。それはコミュニティや生活の情報化を促進する一方で、新たな経済社会システムの生成のための基盤を形成しつつある。非市場領域の拡大を担う新たな主体の生成が一つのキーであり、それと市場領域との連携を実現するシステムが必要不可欠である。ITがそのために果たす役割はますます大きい。